導電性トレイ(トレー)の製作のご依頼は岸本工業へ
導電性トレイ(トレー)とは電気を流す機能を持つトレイのことです。
導電性のトレイは主に帯電を防ぐ必要がある部品を収納する目的で使用されます。
導電性トレイの製作をお考えの方は、岸本工業へご相談ください。
当社の導電性トレイは、フルフラットという高精度の加工により、部品の形状にあわせて製作します。
もし、市販の導電性トレイでは使いにくいと感じている点がありましたら、お申し付けください。
ご要望にあわせて、使いやすく、作業しやすい機能性の高い導電性トレイを製作します。
岸本工業は高精度加工に対応
当社の強みともいえる高精度加工「フルフラット」は、通常の切削加工に比べて高い精度を出すことができます。
導電性トレイは真空成形でも製作できますが、真空成形は精度を出したり、深さのある加工が難しいというデメリットがあります。
一方でフルフラット加工はその名の通りフラットなので、トレイのひずみや凹凸によって部品が飛び出し、落下する恐れはありません。
また積み重ねや取り出しなどで引っ掛かりや不安定さを感じないので、作業がスムーズになり作業効率の向上に繋がります。
作業効率化をお考えの方や、保管や搬送用に導電性トレイの製作をご検討中の方は岸本工業へご相談ください。
導電性トレイの機能・特徴
導電性トレイには機能や特徴があり、冒頭でも帯電防止の機能についてご説明しました。
なぜそのような機能があるのかというと、使用する材料に理由があります。
樹脂には種類によって様々な性質があるのですが、導電性トレイには電気を通す性質が備わった樹脂が使用されます。
この電気を通す性質が、静電気などから収納する部品を保護してくれるのです。
では電気を通す性質を持った樹脂で製作したトレイにはどのような機能や特徴があるのか、詳しく解説します。
静電気を防ぐ
導電性は帯電防止の機能があると冒頭でもご説明しましたが、帯電しないということは静電気を防止することができるのです。
部品の中には静電気はもちろん微細な電流でも壊れてしまうことがあります。
導電性の機能がないトレイだと帯電しやすく、静電気によって静電破壊が起きるリスクが高まります。
一方で導電性トレイは静電気を防ぐため、静電破壊の心配がなくなるのです。
このような理由から、静電破壊が起きる電子部品などの収納に導電性トレイが使用されます。
ホコリやゴミの付着を防ぐ
導電性トレイは、静電気によるホコリやゴミの付着を防ぎます。
ホコリやゴミなどの異物混入は、どの分野でも慎重になります。
ただクリーンルームで製造しても、搬入された部品自体に異物が混入してしまうことがあるため、大変難しい課題となっています。
そのため、工場によっては異物が付着して品質が低下しないように、除塵装置や静電気除去装置を使用するケースもあります。
導電性トレイは材質そのものに静電気を防ぐ機能があるため、保管中・運送中にそういったホコリやゴミの付着を防止します。
つまり、クリーンルームへホコリやゴミなどの異物の持ち込みを防ぐ機能もあるのです。
部品の搬送・保管ができる
トレイそのものの機能として、部品の搬送や保管作業を効率化することができます。
製造した部品を一つのトレイで一定数収納できるので、員数管理がしやすいというメリットがあります。
搬送時も同様で、例えばダンボールにバラバラで梱包してしまうと、納品の際に部品の数が合わないなどのトラブルが起きやすくなります。
そのような場合に、トレイに収納しておくことで部品の数量を把握しやすくなります。
当社はトレイの形状や寸法などはご要望にあわせて製作します。
例えば搬送時に使用する外箱の寸法にあわせてトレイをお作りすることも可能です。
一つの外箱に決まった数だけトレイが積み重ねられるようにすれば、さらに数量が分かりやすくなります。
導電性トレイは、材料に備わっている機能に加えてこのような利便性があります。
導電性トレイの導入をご検討中の方は、ぜひこれらの機能性についてご参考ください。
導電性トレイに使用される材料
導電性トレイに使用される材料は、導電性・帯電防止性に優れたプラスチックが選ばれます。
しかし基本的にプラスチックは絶縁性のため、帯電しやすい性質があります。
そこで使用されるのが、炭素系物質や金属などの充鎮材を練り込んだ合成樹脂、もしくは薄く導電コーティングされたプラスチックです。
合成樹脂には導電性グレード、帯電防止グレード、制電グレードがあります。
- 導電性グレード・・・電気が伝わることに特化
- 帯電防止グレード・・・帯電を防止することに特化
- 制電グレード・・・静電気を防止することに特化
PET、PEEK、PSなども導電性の粒子を充鎮することで、導電性の性質を持ちます。
どれくらいの導電性・帯電防止性を持っているかについては、材料を開発・販売するメーカーによって異なります。
材料選定はお任せください
導電性トレーの材料選定にお困りの際は岸本工業へご相談ください。
どの種類でどのグレードが良いのか、判断に迷う方もいるのではないでしょうか。
より導電性に優れたトレーを使いたい場合は、体積固有抵抗が低いものを選ぶと良いでしょう。
基準としては、10⁸ ~ 10¹⁰ Ω・cm以下であると帯電しにくいといわれています。
ただグレードによっては高価なものもあるため、コストもすり合わせなければなりません。
岸本工業では製作のご依頼の際に、収納する部品やご予算を考慮した上で材料をご提案します。
導電性トレイが使用される理由
導電性トレイが使用されるのはなぜでしょうか。
その理由は静電破壊や異物の付着により、部品の品質が低下する可能性があるからです。
先程も少し触れましたが、そもそも樹脂は絶縁性を備えているため、通電による影響は心配ありません。
しかし絶縁性は電気が遮断されることによって、静電気が蓄積しやすくなります。
そのような理由からトレイ内で蓄積した静電気により、ゴミなどの異物が付着したり、静電破壊が原因で品質が低下してしまうのです。
このような問題点を解消するために、導電性トレイが使用されます。
どのような製品・部品に導電性トレイを使用するのか
具体的にどのような製品・部品に導電性トレイが使用されるのかというと、例えば電子部品の収納や搬送時に使用されます。
ICチップなどは特に微細な電流で回路が破壊されてしまうことがあるので、静電気は対敵です。
また、微細部品やレンズ等はゴミなどの異物の付着が原因で傷がついてしまうおそれがあり、品質の低下に繋がります。
このように、そのほとんどは半導体分野や工業製品に使用されることが多いです。
これらを含め、その他導電性トレイが使用される機器や部品を下記にまとめました。
- OA機器
- 通信器
- 電子部品
- レンズ
- 基盤
- 医療機器
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導電性トレイの製作をご検討中の方は、岸本工業へご相談ください。
現在導電性トレイを使用しているけど、部品が落ちやすかったり、トレイを取り出すときに引っかかりを感じるなど不便に感じることはありませんか?
当社はフルフラット加工という高精度の切削加工により、使いやすい高品質の導電性トレイの製作が可能です。
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