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研究の精度を上げる! 透明度と寸法精度にこだわるなら、アクリル製実験器具のオーダーメイドは岸本工業へ

はじめに

岸本工業(以下、当社)は樹脂の切削加工を得意としており、特にアクリル素材を用いた加工において豊富な経験と技術力を誇ります。

アクリルは、透明度が高く、軽量で耐久性に優れた樹脂素材であり、さまざまな用途に利用されています。

当社は、これまで、国や大学などの研究開発機関、大手メーカーなどからオーダーメイドのアクリル製実験器具の製作依頼を受けてきました。

特に、アクリルの可視化加工には定評があり、高度な加工技術でお客様の期待に応えています。

本記事では、アクリル素材の特徴やアクリル製品の切削加工をオーダーメイドする際の注意点、そして当社が手掛けたアクリル製品のオーダーメイド事例をご紹介しながら、アクリル製品のオーダーメイドの流れについて解説します。

※アクリルの加工については、こちらの記事もご覧ください。
「アクリル加工業者を東京でお探しでしたら岸本工業へ!弊社の技術や事例をご紹介」

アクリルの特徴と、アクリルの切削加工をオーダーメイドする際の注意点

アクリルの特徴

アクリル(ポリメタクリル酸メチル)は、優れた透明度と耐候性を持つ樹脂素材で、ガラスに比べ衝撃に強く軽量なため、ガラスの代替として広く利用されています。

透明度は光透過率が90%以上と非常に高く、見た目の美しさと強度を兼ね備えています。

また、アクリルは加工しやすい樹脂素材であり、切削、穴あけ、曲げ加工などさまざまな加工方法に対応可能です。

そのため、可視化が必要な場合や、複雑な形状が求められる実験器具の製作時に使用されています。

アクリルの切削加工をオーダーメイドする際の注意点

上述のようにアクリルは比較的加工しやすい樹脂素材ですが、アクリルを加工する際には注意しなければならない点もあります。

まず、アクリルは熱によって変形しやすいため、加工時の温度管理が重要です。高温になると素材が溶けたり、形が崩れたりするため、適切な切削速度や工具の選定が求められます。

また、切削加工の技術によっては、アクリルの透明度が損なわれる場合もあります。

さらに、アクリルを薄く加工する場合には、欠けたり割れやすくなるため、高度な加工技術が必要となります。

岸本工業では、高い技術力により、顧客の要望に応じた透明度で切削加工を施すことが可能です。

また、難しい加工が必要な場面では、製作する製品の仕様に応じて専用の治具を製作したり、切削工具の刃の形状を加工して対応するなど、創意工夫を重ねることで顧客要求に応えています。

<当社では、顧客の要望に応じて透明度を調整することが可能です>透明アクリル

アクリル製のオーダーメイド製品の製作事例

ここからは、当社が対応したアクリルのオーダーメイド製品の製作事例をいくつかご紹介します。

実験対象物を覆うためのカバー

1つ目の事例は、実験対象物を覆うためのアクリル製カバーをオーダーメイドで製作した事例です。

大学の研究室の方から、当社のホームページ経由でお問い合わせを頂き、対応しました。

このアクリル製カバーは、実験対象物の観察をしやすくするため、アクリルの透明度を確保しながら薄く(最薄部0.8mm)削る必要がありました。

難易度の高い加工でしたが、当社では、薄肉に仕上げるため治具を製作し、丁寧に加工を施すことで、お客様に満足いただける製品に仕上げることができました。

液体の動きを可視化する特殊な形状の実験器具の製作事例

2つ目の事例は、液体の動きを可視化するための特殊な形状のアクリル製実験器具をオーダーメイドで製作した事例です。

この実験器具は、液体の流れを正確に観察するため高い透明度を確保する必要があり、また、複雑な内部構造を持っていました。

当社では、CADを駆使して正確な図面を作成し、その後の加工でも高い精度を維持しました。

特に、長手方向の貫通穴の内径表面を滑らかに仕上げるところが難しく、高度な技術が必要でしたが、求められる透明度と寸法精度を確保し、液体の動きがスムーズに見えるように仕上げることができました。

実験装置に取り付けるフランジの製作事例

3つ目の事例は、実験装置に取り付けるフランジの製作事例です。

こちらの製品は、お客様が実験で使用する装置に取り付けて使用するもので、円状のアクリル樹脂板上に複数個所の穴をあける必要がありました。

お客様自身で製作を試みたそうですが、この穴の周りにひびが入ってしまい、うまく製作できないとのことで、ご相談を頂きました。

強度を高めるために穴の部分にアルミ製の部品をはめ合わせました。

アクリルとアルミのはめ合わせ具合が難しく、細かな調整が必要でしたが、無事、お客様にご満足いただける精度で製作することができました。

岸本工業では、このように樹脂と金属を組み合わせたオーダーメイド製品の製作も対応可能です。

アクリル製の製品をオーダーメイドするときの流れ

ここからは、アクリル製品のオーダーメイドで製作する際のプロセスをご紹介します。

お問い合わせ・見積依頼

当社では、お客様からのご依頼を、当社ホームページの問い合わせフォーム、Eメール、お電話で受け付けています。

ご希望の製品の用途やサイズ、数量などをお知らせください。

精緻な図面がなくとも構いません。

お客様がイメージされているものを手書きで記載したイラストなどをお送りいただければ、当社にて図面を作成することも可能です。

ご依頼内容に基づき、当社の担当者がお見積もりを作成し、ご提示いたします。

<イラストの例>

 

設計

お見積りにご納得いただけた場合、次のステップは設計です。

CADを使用して、製品の詳細設計を行います。

お客様との打ち合わせを通じて、細部まで確認しながら設計を進めます。

特に、寸法精度や透明度が求められる場合には、その要件に応じた設計を提案し、最終的な形状を決定します。

透明度に関しては用途により必要とされる透明度が変わる場合がありますので、切削サンプルでご確認いただくこともございます。

設計図面はお客様にご確認いただき、必要に応じて修正を行います。

製作

設計が確定した後は、製作に移ります。

当社では、アクリルの特性を知り尽くした職人が、適切な工具と切削条件を選定し、慎重に加工を行っていきます。

また、当社では、自社で加工する樹脂製品と合わせて、金属加工部品の製作や、加工した金属部品と樹脂製品のアッセンブリーまでまとめて対応することも可能です。

納品

製品製作後は、設計通りに製作されているか、一点一点丁寧に品質検査を行っています。

品質検査をクリアした製品は、丁寧に梱包し、お客様のもとへ納品します。

※試作や小ロット量産の流れについては、こちらの記事もご覧ください。
「試作から小ロット量産まで、ワンストップでお任せください!」

まとめ

今回は、アクリル製実験器具をオーダーメイドする時に注意すべきポイントやオーダーメイドのプロセス、当社の製作事例について紹介しました。

当社では、アクリルの加工における高度な技術と豊富な経験を生かし、お客様のご要望に応じたオーダーメイド製品を提供しています。

アクリル製品のオーダーメイドをご検討中の方は、当社までお気軽にご相談ください。

【お問い合わせ先】
電話 03-5703-8171
FAX 03-5703-8173
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