1. /
  2. 岸本工業のブログ
  3. /
  4. アクリル板のサイズの規格をご紹介。キャスト・押出の寸法の違いや購入時の注意点も解説します

アクリル板のサイズの規格をご紹介。キャスト・押出の寸法の違いや購入時の注意点も解説します

アクリル板の寸法の規格をご紹介します

板のサイズは業者によって異なります。

岸本工業では精度±0.03mm以内のプラスチックプレートを販売しております。

FULL FLATというグレードでは、2面・6面フライス板を1枚から購入が可能です。

それぞれの対応寸法・厚さのは以下の通りです。

2面フライスの寸法
対応板厚 1.0t~100.0t*
対応寸法 最大350mm×1200mm
6面フライスの寸法
対応板厚 1.0t~100.0t*
対応寸法 最大350mm×1000mm

フライス仕上げ対応板厚対応寸法2面フライス1.0t~100.0t*最大350mm×1200mm6面フライス1.0t~100.0t*最大350mm×1000mm

*素材によって変動します。

他社では20t以上の厚さに対応していない場合も多いです。

当社のでは1.0t~100.0tの範囲でご指定できますので、他社にはない大きさをお探しの方はFULL FLATのページからお気軽にお問合せください。

 

ご希望の寸法で高精度なアクリル板をご用意します

FULL FLATのメリットは、幅広い加工範囲から大きさを指定できるだけではありません。

当社は精密加工技術により、表面粗さRa1.6以下で仕上げ、平面度・平行度を出すことができ、また寸法公差が指定できます。

公差に関しては冒頭でもご説明した通り、±0.03mm以内に加工いたします。

また、+と-をそれぞれ指定することも可能です。(例:+0.00、-0.03)

こういった精度の高さから、自社では±0.05しか出せないとお困りだった加工メーカー様からもお喜びの声を頂いております。

高い透明度を出すことも可能ですので、大きさだけでなく品質にもこだわりたいという方にもFULL FLATはおすすめです。

 

アクリル板の寸法は規格で決まっている?

細かく刻んでに対応していることが多く、中には200mmずつ用意しているところもあります。

また、業者によってはさらに大小さまざま用意されています。

あるA社では、板が220×300㎜から1000×2000㎜まで幅広く取り扱っています。

一方B社では925×1860mmから2050×2060mmまでとなっており、このように大きめのものしかない場合もあります。

なぜ取り扱いが異なるのかというと、用途にあわせた大きさを用意しているからです。

例えば大きいものを用意している業者の板は、水槽や屋内用のドア、航空機のコックピットなどに採用されます。

当社ではアクリル板の2面フライスが最大350mm×1200mm、6面フライスが最大350mm×1000mmでご用意しております。

広いワークサイズで高精度なため、主に半導体・治具部品・エレクトロニクス・搬送用トレイ・測定機器・その他各種精密機器部品などで使用されます。

 

アクリル板の種類で規格が異なる

種類によって大きさが異なる場合もあります。

大きく分けて「キャスト板」と「押出板」の2種類があります。

どちらもアクリル板と呼ばれている素材ですが、同じように見えて実はそれぞれ違った特徴があります。

そのため、用途や製作内容によってどちらの素材を使用するか選ぶのが一般的です。

もし「どの素材を選べば良いかわからない」と悩みましたらお気軽にご相談ください。

ここからは、それぞれどのような違いがあるのかについて具体的にご紹介します。

 

キャスト板

「キャスト板」は、原材料を2枚のガラスの間に流し込み、固めて製作する板のことを指します。

キャスト板は押出板と比べると硬度(硬さ)が高いという特徴があります。

また熱に強いことから切断部分に熱が加わる切削加工にも向いており、反りも出にくいです。

一方、キャスト板は溶接をする際に時間がかかってしまい、接着強度も弱い点がデメリットです。

また、キャスト板は高価であるため、大量生産には向いていない材料といえます。

 

押出板

「押出板」は、溶かして粘土状になった素材をローラーで押し出して製造する板のことです。

その製造方法から、厚さは最大で20mmまでとなりますので、一般では20mm以内で定めているところが多いです。

押出板は加工性が高く、溶接や板を曲げることが容易にできる材料となっています。

また押出板は安く購入できるため、大量生産に向いていると言っていいでしょう。

反対に加工しやすい点から、温度や環境の変化により板の反りが出やすいデメリットがあります。

また、溶液などが原因でヒビが入りやすく、板自体が変形しやすいので、耐久性が高い材質とは言えません。

 

樹脂板のご注文は岸本工業へおまかせください

 

アクリル板を注文するときの注意点

加工・製作をする場合、注文時に注意しなければならないことがいくつかあります。

そもそも材料を注文するときには、入念なチェックをして注文すると思います。

しかし、板の仕上がりや品質などを確認しなければ、その後の製作に響いてしまうこともあります。

ここでは、注文するときの注意点を詳しくご紹介します。

一次加工や後加工で無駄な工程を省くためにも、注文する際の注意点をしっかりと押さえましょう。

 

規格にある寸法や厚みを選び間違えていないか

基本的なところですが、注文するときに、選択間違いをしないようにしましょう。

当社の場合は細かい決まりはなく、最大350mm×1200mmまで、厚さは1.0t〜100.0tまでを指定することができる非常にシンプルなサイズ刻みとなっています。

ただ他社では細かい決まりがあり、その中から寸法や厚さを選択するという方式を取っているところが多いです。

もし選び間違えてしまうと、図面通りの製作ができなくなる恐れがあります。

最悪の場合、各作業が遅れることにもなりかねません。

しっかりと板の寸法と厚みが間違っていないか、ご注文前にチェックするようにしましょう。

 

切断後の処理や仕上がり

ご注文する際は、寸法だけでなく、切断後の処理の有無も確認しておくと良いでしょう。

例えば、断面の処理をしていない場合は切り口がキズだらけになっている状態なので、白く濁ったように見えます。

この状態では他の部品と接着したり、組み立てたりすることが難しくなります。

また、用途によっては高面精度を出してほしいとお考えの方もいるのではないでしょうか。

しかし業者によっては表面処理に対応していないところもあるので、そういった場合は別の加工業者に依頼をしなければなりません。

当社は精密加工により、高面精度、平行度・平面度などを出すことができ、高品質の仕上げで納品いたします。

当社の精密加工は、カンナ仕上げとくらべてもその仕上がりは一目瞭然です。

表面粗さもご指定できますので、お気軽にご相談ください。

 

アクリル板の反りについて

使用する材料の種類によっては反りなどが生まれる可能性があります。

主に温度変化や圧力などが素材の反りの原因だといわれています。

例えば、カーブミラーなどに使用されている「アクリルミラー」は、非常に柔らかいので反りやすい材質です。

反りやすい素材を使用すると材料自体に歪みが生じるので、加工後の反りについては事前に確認しておいた方が良いでしょう。

当社のFULL FLAT加工は板の反りを軽減するものではありませんのでご注意ください。

もし素材変更が可能であれば、反りを出したくない場合は、反りの少ない素材への変更をおすすめします。

当社ではプラスチックや樹脂全般の材料選定が可能ですので、お気軽にご相談ください。

 

平行度・平面度のある高精度の樹脂板は岸本工業へ

平行度・平面度のある高精度の樹脂板のご注文は岸本工業へお問合せください。

当社のFULL FLATは、精密な加工により一次加工の工数の削減や、作業効率・生産性の向上にも繋がります。

高い精度が求められる金属部品から、樹脂板などの素材転換を考えている方にもおすすめです。

またサイズの刻みはシンプルで、基本的に大きさは最大350mm×1200mmまで、厚さは1.0t~100.0tからご指定いただけます。

その他ご要望がございましたらフレキシブルに対応いたしますので、まずはご相談ください。

【お問合せ先】
電話 03-5703-8171
FAX 03-5703-8173
FAXの注文書(フルフラット)のダウンロードはこちら
※ご記入方法はこちら
お問合せフォーム