1. /
  2. 岸本工業のブログ
  3. /
  4. アクリルをレーザーカットサービスで加工する際の注文方法と注意点についてご紹介

アクリルをレーザーカットサービスで加工する際の注文方法と注意点についてご紹介

アクリルをレーザーカットサービスで加工するには

アクリルをレーザーカットサービスで加工するには、様々な準備が必要になります。

この記事では樹脂加工業者の岸本工業が、レーザーカットサービスでアクリルを加工をする際に必要になるものや、注文方法、注意事項などをご紹介します。

アクリル レーザーカット サービス 板厚

岸本工業では主に樹脂・プラスチックの切削加工に対応しておりますが、レーザーカットされたアクリル板や部品などを調達することも可能です。

また設計内容によっては、レーザーカットサービスでは対応できない場合もございます。

そういった場合、どの工法が適しているか最適な方法をご提案いたしますので、そのままご注文することも可能です。

では、レーザーカットサービスを利用してアクリルでどのようなものが制作できるのか、詳しくご紹介します。

 

アクリルのレーザーカットサービスで製作できるもの

レーザーカットサービスは、複雑な形状の加工が可能で、イニシャルコストを抑えることができるなどのメリットがあります。

一方でレーザーの焦点が合いにくくなり、加工が困難になる厚みのある材料はレーザーカットに向いていません。

アクリル レーザーカット サービス 厚みのある板

特にアクリルの場合は熱によって変形しやすいので、高パワーで多くの時間を要する厚みのあるアクリルのレーザーカットは避けたほうが良いでしょう。

また対応している材料が限られているため、アクリル以外の材料の加工をお考えの方は、その材料が対応しているのか事前に確認しておきましょう。

このような加工性から、比較的厚みのないアクリル板などを使用した看板・表札・名刺などがアクリルレーザーサービスで制作できます。

アクリルの厚みがなければ工業部品の加工や展開形状(衣服のパターンなど)の制作も可能です。

もしアクリルでお作りしたいものがレーザーカットサービスで対応しているか判断が難しいという場合には、岸本工業へお気軽にご相談ください。

 

アクリルレザーカットサービスの注文方法

アクリルのレーザーカットサービスを利用するにあたってどうやって注文するのか、ここでは一般的な注文の流れをご紹介します。

【レーザーカットサービスのご注文の流れ】

  1. レーザーカットサービスの注文フォーム・お問合せフォーム・電話・FAXなどからご注文内容(サイズ・厚さ・納期・材料など)を伝えます。
  2. 直接メーカーに訪問するか、メールフォームなどで必要なデータをお渡しします。
  3. データやご依頼内容が確認され、問題がなければお見積りについてご連絡が来ます。
  4. お見積りの内容等をご検討いただきましたら発注へと進みます。
  5. レーザーカットで材料が加工されます。
  6. 納品され、お手元に届きます。

サービス内容にもよりますが、基本的にこのような流れで注文します。

直接会社に訪問する場合は、形状や個数にもよりますが即日対応されているところもあります。

また、カット以外の処理が必要な場合は、注文時にあわせてご依頼するとスムーズです。

岸本工業ではアクリル以外にも必要な材料や加工があれば調達できますので、お気軽にお問合せください。

アクリル レーザーカット サービス 様々な部品

 

レーザーカットサービスにはデータ作成などの準備が必要

アクリルのレーザーカットサービスを利用する際はデータを入稿しなければなりません。

あらかじめ、レーザーカットサービスが指定する形式でデータを作成しておきましょう。

データにミスがあってもそのまま加工されるので、入稿前はミスがないかしっかりと確認してください。

ただ、サービス内容によってはメーカー側が修正作業を行ってくれたり、直接訪問してデータを持ち込んだ場合はその場で修正できるところもあります。

ただその場合、修正料や作業場の利用料が発生することがあるので注意しましょう。

データの他にも、サービスによってはアクリルの持ち込みが必要になるケースもあります。

そのため、必要であれば事前にアクリルを入手しておきましょう。

当社は高精度のアクリル板を販売しており、透明度を出したり、他社の規格にない厚みへの対応が可能です。

材料の調達から加工まで一括でご依頼できますので、まずはどういったものを製作したいのかご相談ください。

 

アクリルレーザーカットサービスの料金形態について

アクリルのレーザーカットサービスの料金はメーカーによってそこまで大きな違いはありません。

しかし料金形態は異なりますので、ご依頼内容によってはコストがかかる可能性もあります。

アクリルのレーザーカットサービスの料金形態は主に以下の3パターンがあります。

  1. 依頼内容(サイズ・厚さ・材料など)
  2. 時間単価
  3. 加工内容

【料金形態①依頼内容(サイズ・厚さ・材料など)】

まず1つ目はサイズや厚さ、アクリルなど材料の種類などによってレーザーカットサービスの料金が変わるパターンです。

この料金形態を取っているメーカーは材料の持ち込みが不要であるところが多いですが、用意されている材料の種類はメーカーによります。

また、サイズや厚みの規格があり、規格外のサイズには対応できないところもあります。

【料金形態②時間単価】

2つ目はレーザー加工機の使用時間で料金が決まるパターンです。

およそ5分~15分ごとに料金が設定されているレーザーカットサービスが多いです。

そのため、時間がかかる加工(厚みのある材料への加工など)をする際は、時間単価の料金形態を取っているところは避けたほうが良いでしょう。

【料金形態③加工内容】

3つ目はレーザーカットサービスの加工内容によって料金が変わるパターンです。

カットだけでなく、彫刻など他の加工と組み合わせると加算されます。

また、1つ目のサイズ・厚み・材料などの料金形態の場合、別途加工費が加算されるところもあるので注意が必要です。

このようにレーザーカットサービスはメーカーによって料金形態が異なりますので、メーカーを決める前にお見積り依頼をして料金を確認することをおすすめします。

 

アクリル板をレーザーカットする際の注意点

アクリル板をレーザーカットする際には、いくつかの注意点があります。

アクリル レーザーカット サービス 人形

注意してサービスを利用しないと、想像していたのと違う仕上がりになったり、最悪の場合失敗してしまう可能性があります。

サービスを提供しているメーカーに直接訪問する場合は、事前にテストができるところがありますので、そういったところを選ぶと良いでしょう。

しかしネットでの注文では確認できないので、納品されたものを見て初めてミスに気づくこともあるのです。

発注側のミスであれば基本的に返金出来ませんので、レーザーカットサービスへご注文する前にどういった点を注意すべきか確認しておきましょう。

 

レーザーカットサービスへの入稿時はデータの形式・内容を確認する

入稿時のデータの形式が間違っている場合、差し戻されることがあります。

レーザーカットサービスのメーカーによっては変換してくれるところもありますが、基本的には決まった形式で入稿しなければなりません。

メーカー側はあらかじめ入稿時のデータの形式を指定しているので、事前にその形式で入稿できるか確認しておきましょう。

またデータの内容もしっかりチェックしましょう。

形式が異なる・テンプレートからはみ出るなど基本的な間違いであれば、加工前にメーカー側が気づいて指摘してくれることもあります。

ただし、デザインのミスや誤字などは発注側でないと気づけないところです。

例えばAやPなどの文字をくり抜く場合、そのままの状態で入稿すると線がつながっていない箇所がすべて抜け落ちてしまうことがあります。

このような場合は、中が抜け落ちてほしくない箇所をつないだ状態でデザインを作成しなければなりません。

こういったミスをすると、最悪の場合加工のために再びアクリルを調達しなければならなくなるので、事前にしっかりと確認しておきましょう。

 

アクリル加工が可能なデザインにする

デザインをする際はレーザーカットサービスで加工することを踏まえた上で制作しなければなりません。

例えば隣り合っている線と線の幅が狭すぎるとうまくカットできず、その部分がすべて抜け落ちてしまうことがあります。

線幅はレーザーカットサービスの機械やメーカーにもよりますが、幅1mm以下になる場合は事前に対応できるか確認することをおすすめします。

このように、あまりに細かすぎる表現は加工が困難になりますので、レーザーカットサービスに対応したデザインのデータを作成しましょう。

 

アクリルの種類(製法)を確認する

実はアクリルの種類によってカット後の仕上がりが異なります。

アクリル レーザーカット サービス 材料一覧

そもそもアクリルは「押し出し」と「キャスト」という二種類の製造方法があります。

  • 押し出し・・・熱したアクリルをローラーで押し出す製造法。硬度が低く、熱で反りやすい。
  • キャスト・・・材料をガラスの間に流し込んで硬化させる製造法。硬度が高く、熱で反りにくい。

この製造方法の違いによって、仕上がり方が変わるので、アクリルを自分で調達してレーザーカットサービスへ持ち込む際は注意しましょう。

【アクリルの製造方法による仕上がりの違い】

アクリルの製造法 押し出し キャスト
切断面 ザラつきがなく綺麗 ざらつきがある
彫刻 彫刻箇所が半透明になる 彫刻箇所が白くなる

 

アクリルのレーザーカットやその他の加工は岸本工業にご相談ください

アクリルはレーザーカットサービス以外の方法で加工することも可能です。

もし別の方法をご検討中の方も、一度岸本工業へご相談ください。

特に高精度の加工や、平面度・平行度を出す加工は当社の得意とするところです。

また全国に協力会社があるため、ご相談内容によってはレーザー加工や真空注型など他の方法を提案し、ご対応することも可能です。

その他にも、「図面はないがこういった製品は作れないか」といったご相談もお受けしており、図面の作成からご依頼できます。

お見積り依頼やアクリルの加工・製作のご相談は、下記のお問合せ窓口よりご連絡ください。

【お問合せ先】
電話 03-5703-8171
FAX 03-5703-8173
お問合せフォーム
資料請求はこちら