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アナログものづくり

強度試験や引っ張り試験に使う試験片の加工では
お客様から部品や素材をお預かりして
「この部分からこの寸法で切り取ってほしい」という形でご注文をいただくのですが
今回はその応用編です。

ポリスチレンの2㎜以上の厚みの板のご要望をいただいたのですが
ポリスチレンのプレートは厚いものでも1㎜しか販売しておらず
しかもホントに少しだけあればOK。

「ないならつくる」というより
「ないなら身の回りでさがす」ということで
100円ショップでポリスチレンで成形されたケースを買ってきて
昇降盤(丸ノコ盤ともいう 切断用の木工機)でカットしてバラして
必要サイズに仕上げてご提供しました。

昇降盤(丸ノコ盤ともいう 切断用の木工機)

テーブルから覗くカッターが回転するのに対し
ワークを手で押さえ、滑らすようにカッターに当てて作業します。
手で押さえる分できることの自由度は高いですが、危険性も高いので作業中は目の前のことに全集中。

手前は仕上げた板。
奥にあるのは板を切り取った後の成形品ケースです。
成形メーカーさんには大変申し訳ありません(汗)

”デジタルモノづくり”とはまさに対極の”アナログものづくり”ですが
手段はどうあれ、よろこんでもらえたら幸いです。