プラスチックの切削加工による試作品製作
プラスチックの切削加工による試作品の製作は、どのようなときに行われるのかご存知でしょうか。
そもそも切削加工とは、工具を使用して材料を切断したり削ったりする工法です。
切削加工には、以下の三種類の加工方法があります。
- 回転させた材料に工具を当てて加工する旋盤加工
- 工具を回転させて材料を加工するフライス加工
- ドリルで穴をあける穴あけ加工
プラスチックを切削加工して試作品を製作する場合は、加工により生じる熱や使用環境の影響による材料の変形に注意しなければなりません。
そのため、プラスチック製品の開発担当者の方は、加工や使用環境による材料の変形を考慮する必要があります。
岸本工業はプラスチックの切削加工に対応しており、製作内容に応じて材料の選定を行っております。
耐熱性に優れた樹脂や耐水性に優れた樹脂など、プラスチックにはさまざまな機能がありますので、もし材料や加工方法についてお悩みならお気軽にご相談ください。
試作の役割と重要性
試作は、製品を大量生産する前に仕様を確認する重要なプロセスです。
製品を設計した後に、いきなり大量生産を行うことはありません。
まずは図面にもとづいて試作品を製作し、品質や安全性、コスト、量産性などを評価します。
そして製品設計に課題が見つかった場合には、課題点を改善し、再度試作して検証します。
量産化の前に製品設計に問題がないか確認できるため、試作を行うことは非常に重要です。
もし試作を行わずに大量生産をして問題が発生したら、多大な損失や企業イメージの低下に繋がりますので、必ず試作を行います。
プラスチック製品の試作品を切削加工で製作するメリット
プラスチック製品の試作品を切削加工で製作するメリットは3つあります。
- 小ロットでの製作に対応している
- 精度が高い
- どのような材料でも対応が可能である
切削加工による試作品製作では、まずプラスチックのブロックや板材を削り出します。
試作品を一つずつ削り出して製作するため、小ロットでの製作に対応が可能です。
切削加工は精度が高く、製品に近い形状で試作ができる点や、どのようなプラスチックでも対応できる点も大きなメリットです。
例えば真空注型などは高い精度が出せず、使用できる材料が限られています。
それに比べると、切削加工は量産製品と同じ材質を用いて形状を再現できるため、形状確認や強度試験用の試作に適した工法であるといえます。
プラスチック加工会社の選び方
プラスチック加工会社に切削加工による試作品の製作をご依頼される場合は、会社の選定にご注意ください。
なぜなら、どこまで対応しているのかは会社によって異なるからです。
特に試作品を製作する場合は、試作の方法や設計の課題に対して、解決策を提案してくれるような会社を選ぶことが重要となります。
岸本工業は切削加工による試作品製作の実績が豊富であり、図面作成、製品の仕様、材料など、モノづくりに関する試作の課題解決をサポートいたします。
その他にも、会社を選ぶ際に気をつけるポイントはいくつかあります。
- 過去に切削加工で試作の経験があるか
- 小ロットに対応しているか
- 課題解決のアドバイスが受けられるか
これらのポイントについて、詳しく解説していきます。
過去に試作の経験があるか
プラスチック加工会社に依頼する前に、過去に試作の経験があるか調べておきましょう。
切削加工で試作品を製作する場合、大量生産する製品の形状に限りなく近いことが求められます。
過去に経験がないと希望する精度で切削加工ができなかったり、量産までの計画がスムーズにいかなくなる恐れがあります。
製品の形状や量産性などをしっかりと評価するためにも、可能な限りプラスチックの試作経験のある加工会社を選びましょう。
もし、試作経験のない業者に依頼する場合は、入念に打ち合わせをしたり、実施可否の予備検討を行ったりしましょう。
小ロット(1個~)に対応しているか
試作は大量生産前の段階であるため、小ロットでの試作品製作に対応できる業者を選ぶことが重要です。
試作段階では製品の仕様を評価したり、量産性を確認したりします。
いきなり大ロットで製作をして、もしも仕様や量産性に課題が見つかった場合は、大量に試作品を破棄することになり多大な損失が発生します。
試作段階では、依頼する前に小ロットでの製作が可能であるかを加工会社に確認してください。
切削加工の場合は基本的に小ロットに対応している会社が多いですが、その他の加工方法をとられる場合は注意が必要です。
課題解決のアドバイスが受けられるか
切削加工による試作品の製作を依頼する場合、課題解決のアドバイスが受けられる業者を選ぶことを推奨します。
特に製品の研究や開発の担当者で、加工方法や設計に詳しくない方は課題解決に協力的な業者を選んだ方が良いでしょう。
なぜなら、試作品で課題が見つかっても解決策が分からなかったり、見当外れな改良を行ったりする恐れがあるからです。
実際に弊社も、モノづくりには詳しくないというお客様から、図面のない構想の段階でご相談いただくことがございます。
そういった場合には、お打ち合わせにてお話を伺い、お客様がお作りしたいものを形にしていきます。
試作の際にも、どこに問題があったのか、機構・材料・加工方法・コストなどのさまざまなモノづくりの視点から、試作の課題解決に導くサポートをいたします。
試作には切削加工の高い技術力と実績が必要
切削加工による試作品の製作をお考えの方は、岸本工業へご相談ください。
岸本工業では、さまざまな大学・研究所・企業の研究・開発支援を行って参りました。
そのため実績が豊富で、多くの課題を解決へと導きました。
具体的に、どのようなお悩みのある方がご相談されるのかをまとめました。
- 開発中の素材を加工してほしいけど素材の詳細を明かせない
- 手元にある部品への追加工をしてほしい
- 量産を見据えた設計・加工をしてほしい
- 部品や材料の選定をしてほしい
- 図面が準備できない
このようなお悩みやご要望がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
ではなぜ岸本工業が選ばれるのか、ここからは弊社の技術などをご紹介いたします。
岸本工業の技術力
岸本工業は、金属レベルの高い寸法精度を出す高精度加工や、樹脂の可視化加工を得意としております。
そのため、金属の代替など高い精度を求める場合にご依頼される方が多いです。
また、樹脂の可視化加工はガラスレベルの透明度を実現します。
ご依頼内容に応じて、どの程度可視化させるか微調整をすることも可能です。
こういった繊細な技術力が求められる切削加工を得意とすることから、試作だけでなく開発や研究に必要となる実験器具や治具などの製作のご依頼も多いです。
豊富な実績を持ち、試作・開発をサポート
岸本工業はこれまで様々なご依頼を受けてきた実績があり、さらには樹脂の切削加工を専門としております。
経験豊富だからこそ、モノづくりの視点で課題解決に導く試作・開発のサポートができるのです。
構想の段階からもご相談いただけますのでご安心ください。
その場合、どのような形状や機構、素材が適しているのかをご提案し、ご採用いただけましたら図面化いたします。
課題が見つかりましたら、必要に応じてその課題を解決するためのアドバイスなどもさせていただきます。
まずはお気軽にご相談ください。
プラスチック切削加工の試作事例
プラスチックの切削加工で、過去にどのような試作品の製作を行ってきたのか、ご依頼の前に確認しておきたいという方もいるのではないでしょうか。
弊社の加工事例はこちらでもご紹介しておりますが、ここではその中から試作品製作の事例をピックアップしてご紹介します。
こちらは配管ユニットの開発試作品です。
サニタリー装置メーカー様からのご依頼で、透明塩ビを加工して製作しました。
こちらは医療装置筐体試作品の3次元加工です。
電気機器メーカー様からのご依頼で、ABSを加工して筐体を製作しました。
加工性やコスト面もすり合わせた上でご提案いたしますので、コストについて不安がある方もご安心ください。
プラスチック切削加工の試作に関するご相談はこちら
試作品を製作するために、プラスチックの切削加工ができる会社をお探しの方は、岸本工業へご相談ください。
岸本工業は高い技術を持つだけでなく、これまでの経験や実績、そしてモノづくりの豊富な知識があります。
そのため、多くの大学や研究施設、また開発部門の担当者に選ばれております。
また、弊社はプラスチック・樹脂と呼ばれる素材や、まだ詳細を明かせない素材の切削加工に対応しております。
まずは下記お問い合わせ先より、お問い合わせください。
【お問い合わせ先】
電話 03-5703-8171
FAX 03-5703-8173
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